女性ホルモンや更年期のような、
閉ざされた内面をもっと
オープンにできる社会を作りたい

二宮 未摩子 さん

TRULY CEO

「TRULY」は、「本当に信じられる情報と安心できるよりどころ」をコンセプトに、
大人の女性ホルモンの変化による女性の閉ざされた課題に寄り添い、
正しい情報を提供し、悩みに応えるオンライン相談サービス。
フェムテックという言葉が日本社会に大きく広がる前から、
いち早く、この分野に着目して起業した、
二宮さんに仕事の矜持や、スタートのきっかけ、今後の目標について聞きました。

始まりは、働くことが困難な程の激しいつわりを経験し、女性ホルモンの影響を痛感したことから。出産の後に大きく影響を受けるのは閉経や更年期。この分野はまだまだオープンではなく、ネガティブなイメージも強いことが気になった。

「構想を始めた3年前、更年期についてインターネットで調べると、製薬メーカーに教科書的なガイドがある程度で、それ自体も古めかしく感じました。思春期と同じで女性の誰もが通る道だから、更年期をもっとポジティブに過ごすための相談サービスがあるといいと思ったんです。TRULYでは、専門家による正しい知識、そして実際にどんな症状を持ち、どんなことに悩み、どう乗り越えたかの体験談をリアルな情報として提供しています。」

2021年はフェムテック元年と呼ばれて世の中の関心が一気に高まり、市場規模も拡大。二宮さんがTRULYの構想を始めたのは2019年。ひどい悪阻というきっかけがあったものの、先見の明によってこの事業に着手したのかと思いきや、答えは意外なものだった。

「3年前の構想時はフェムテックという言葉は出ていなかったし、それをやりたくてTRULYを立ち上げたわけでもなかった。更年期を理由に婦人科を訪れる人は18%程度で、まだまだ少ないのが現状。まずは、TRULYにどんな小さな悩みでもいいので気軽に相談してもらい、不安を取り除いてほしい。心の拠り所や、知識を得るきっかけになれたらという思いから始めたのですが、ちょうどコロナ禍と重なり、偶然にもオンライン相談という手段がより有効になった。今は更年期のみならず、デリケートゾーンやセックスなど、女性特有の悩みに多岐に渡って寄り添っています。結果としてフェムテックになった、そんな感覚でしょうか。」

前職は広告代理店の営業職。そんな環境もあり、起業とは無縁なキャリアを進むと思っていた。産後に職場復帰した後、たまたまジョイントベンチャーの話が舞い込み、提案したのがTRULYの事業。無事に案が採用されたはいいが、会社の投資判断がなかなかつかなかったため、結果スピンアウトして資金調達し、事業化をすすめる道を選んだ。

「それまでは法人会社ってどうやって作るんだっけ?という状態でしたから、人生で、まったく予定外のことが起こった感じですね(笑)。先に独立していた同期に相談しているうちに、一緒にサンフランシスコの投資家に会いに行ったり、産婦人科医の宋美玄先生とご縁があって協力していただけることになったり。そうやって、懸命にやっているうちにここまできましたね。」

行動力の源となっているのは正義感。女性ホルモンや更年期、女性だから苦しんでしまう閉ざされて見えていない内面を、もっと正直にオープンにしていきたいという強い思いだ。

「日本の女性は我慢強すぎる。もっとわがままに、ホルモンバランスの波に正直でいいし、それを理解する社会であるべきという気持ちはずっと持ち続けています。もうひとつは世の中の眉唾な情報や間違った情報に翻弄されてお金を使ってしまったり、体を傷つけてしまう女性も多く、それも許せない。会社名「TRULY」にも、信頼性の高い情報を届けたいという思いを込めました。自分が積み重ねてきた実体験をTRULYという形にしたので、社会や文化を変えることに挑戦できているのだと思います。スタイリッシュで自分の心と体としっかり向き合う意識の高い女性は当たり前に更年期をケアしている、そんな風に社会を変えていけるように、これからも挑戦を続けたいです。」

Mimako Ninomiya

CEO, TRULY

スタイリッシュで意識の高い女性は
当たり前に更年期をケアしている。
それが当たり前の社会になるように
挑戦し続けたい。

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