LUXE Journal vol.3

- Mayumi Sada -

大人が手に入れたい全てはここに。
セオリーリュクスと私の新しい関係


常に前向きでいくつになっても変化し続ける人は、目が離せない魅力にあふれている。そんな素敵な大人にスポットを当て、最旬の着こなしとともに紹介する「リュクス ジャーナル」。第3回ゲストは圧倒的な美しさでトップモデルとして活躍し続ける佐田真由美さん。洗練されたたたずまいから漂うのは、強い意思やパワフルさ、そして大人の色気。重層的な彼女の魅力はどこから来るのかを探った。

常に前向きでいくつになっても変化し続ける人は、目が離せない魅力にあふれている。そんな素敵な大人にスポットを当て、最旬の着こなしとともに紹介する「リュクス ジャーナル」。第3回ゲストは圧倒的な美しさでトップモデルとして活躍し続ける佐田真由美さん。洗練されたたたずまいから漂うのは、強い意思やパワフルさ、そして大人の色気。重層的な彼女の魅力はどこから来るのかを探った。

  • ブラウス / Precious Silk Lilsam / 44,000
  • ブラウス / Precious Silk Zoey / 26,400
  • パンツ / Precious Silk Mia / 39,600
  • シューズ / Pippichic Amber Ballet / 36,300

畑仕事のおもしろさに魅せられて

年齢を重ねるにつれて自分の引き出しを増やし、内なる魅力を輝かせ、人生をより豊かにすること。そしてそれは年月を経なくてはできないこと──。そう思わせてくれたのは、モデル佐田真由美さんの存在である。

年齢や外見的な美しさが重視されるモデル業界で長くトップモデルとして活躍し、今も多くの女性たちの憧れの存在であり続ける彼女だが、実はここ最近野菜を育てているという。そのきっかけは家族の存在が大きかったようだ。
「10年ほど前から義父の畑を手伝っているのですが、年々興味が湧いてきました。食物の成長の早さや強さ、品種の多さや土からもらうエネルギーなど、普段気づけないことに気づくことができるのがおもしろくて。義父が作った野菜を義姉のレストランで扱っているなどとてもよい循環をしていて、子供たちにとってもよい経験になっていると思います」(佐田さん)。

最近はおしゃれや美容情報とともに、農業に関することなどプライベートな内容も少しずつ発信するようになった。
「私の周りには環境問題に関心を持つ興味深い大人たちがたくさんいて、集まるとすごく話がおもしろいんです。私はまだまだ知らないことがいっぱいで、人前で語るほどではないけれど、それでも"知る"という第一歩はすごく大事だと感じていて。SNSなどで私を見てくださる方がたくさんいるのなら、私が発信することで、少しでも多くの人が知識や情報を得るきっかけになったら、そして考えることにつながっていったらうれしいですよね」(佐田さん)。

  • ドレス / Precious Silk Ren / 49,500
  • パンツ / Precious Silk Mia / 39,600
  • シューズ / Pippichic Amber Ballet / 36,300

一元的ではない奥行きのある
美しさを手に入れる


大地から得るエネルギーの恩恵は、佐田さんの想像を超えた驚きの連続だったという。
「義父が畑仕事を始めてから、みるみるうちに元気になっていく姿を見てきました。いくら疲れていても畑に行き、元気になって帰ってくる。その様子を目の当たりにして大地からもらうエネルギーの強さや、土いじりの素晴らしさを実感しました。今はご縁があって養護施設に無農薬の畑を作りに行ったりしているのですが、興味のある農法をさらに学ぶために、それを伝えていらっしゃる教授の講演を聞きに行ったりもしています。私自身もまだまだ学びの途中ですね」(佐田さん)。

モデルの仕事とこうした活動は一見対極にあるようだが、表現者である佐田さんにとって欠かせない一部となっている。ファンがかっこいいと憧れているのは、佐田さんが放つ大地のようなたくましさなのかもしれないし、美しいと憧れているのは、瞳の奥に宿る母のような温かなまなざしかもしれない。いくつもの引き出しが重層的に重なり"モデル佐田真由美"という存在感に深みを持たせていることは確かだ。それはもしかしたら20代では出せなかった奥行きなのではないか。

  • オールインワン / Precious Silk Evi / 49,500
  • カーディガン / Kensington Heloise / 29,700
  • ブーツ / Pellico Sunny Velar / 42,900

ライフステージが変わっても
おしゃれへの挑戦は続く


年齢とともにプライベートな着こなしも変わってきたというが、佐田さんは常にポジティブな姿勢を崩さない。
「こういう服は似合わないとか、年甲斐もなく、という風にはできるだけ思いたくなくて。自分が素敵に見えるものを常にリサーチし、新しいアイテムにも挑戦しています。セオリーリュクスの服はきちんと感がありながら、カジュアルな着こなしにもフィットするところがすごく好き。特にお気に入りなのはパンツで、シルエットの美しさが秀逸なんです。今回着用したオールインワンのようなアイテムは、コンバットブーツでもパンプスでもどちらでもいけて、全く違うシーンで楽しめるのがいいですね。今回着用したアイテムはシルク素材で本当に肌触りがよくて気持ちがいいし、自宅でも洗えることにも驚きました。カーディガンやジレを羽織ったり、ボトムをレイヤードすることで着回し力が広がり、印象を変えて長い期間着られるのも重宝します。
ステイホームが続く中、楽な服というのもいいけれど、私はそこに女らしさを必ず効かせたいと思っています。一番大切な家族の目にだらしない自分が写るのはできれば避けたいですから(笑)。いくつになってもそれだけは譲れない自分でいたいと思っています」(佐田さん)。

  • ロングジレ / Precious Silk Lini / 39,600
  • カットソー / Paddington Plone / 12,100
  • パンツ / Precious Silk Mia / 39,600
  • シューズ / Pippichic Amber Ballet / 36,300

Photographer/YOSHIYUKI NAGATOMO
Stylist/KAYOKO MURAYAMA
Hair&Make/KYOHEI SASAMOTO(ilumini.)
Editor&Writer/ASAMI TSUBOTA