Around the Block
エッセイ -- アスメレット・ベルヘ=ルマックス
コミュニティへのサポートとは、まず目の前にあるものから始まる—アスメレット・ベルヘ=ルマックスはそう考えている。ベッドスタイにある自身の非営利団体の拠点を起点に、彼女は人と人、活動と地域を丁寧につなげていく。
仕事の合間のわずかな静けさのなか、アスメレット・ベルヘ=ルマックスはブルックリン、ベッドスタイのグリーン・アベニューを歩く。この並木通りには、彼女が2020年に設立した非営利団体〈ワン・ラブ・コミュニティ・フリッジ〉の本部がある。地域の食料不安に向き合うため、コミュニティや地元農家、レストランからの寄付で満たされた冷蔵庫を市内各所に設置する—それがこの団体の活動だ。
「最初から、これは一時しのぎや緊急支援のためのものではありませんでした」と彼女は語る。「受け取る人も、寄付する人も、ボランティアも、立場は違っても共有できる言語がある」。コミュニティ・サポーテッド・アグリカルチャー(CSA)の配布準備の日になると、住宅街に溶け込むスタジオには、旬の野菜を詰めるボランティアが集まる。「放課後みたいな感覚なんです。ここはもう“家”のような場所だから」。
彼女の私生活もまた、日々の暮らしの輪郭に沿って形づくられている。スタイルや愛用するブランドについても、その姿勢は一貫している。「気に入ったものが見つかったら、くたくたになるまで着るか、同じものを2つ買うんです」。17年前に手に入れたTheoryのシガレットパンツは、その象徴だ。「ずっと大切に取っておいて、擦り切れるまで穿きました」。一度しっくりくると感じたものに、迷いなく身を委ねる—それが彼女の流儀だ。
エリトリアに生まれ、幼少期をスウェーデンで過ごし、2005年からニューヨークに暮らす彼女は、熱心なランナーでもある。クリントン・ヒルの自宅からベッドスタイへ走り、途中でコミュニティ・フリッジを設置する店舗の前を通り過ぎる。休みの日には、マルコムX大通りにあるディック&ジェーンズ・バー・ルームのブース席に座ったり、トンプキンス・アベニューのディア・フレンド・ブックスで書棚を眺めたりする。彼女自身が冗談めかして「マイブーム」と呼ぶ場所の数々だ。「ハッピー・プレイスね」と彼女はつぶやく。「ワン・ラブも、そんな場所であってほしいの」。
Groomer Keiko Hiramoto at See Management. Fashion Assistants Julianne McCue and Trevelle Gall. Production The Morrison Group. Special Thanks 2DM Management.
着用アイテム
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※カーディガンの着用カラーの日本展開はありません
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